コピーを書いていて「なんかイマイチ、何を伝えたらいいのかわからない…」ってことはありませんか?

そんなときは、長い文章でもいいので、一度ぜんぶ書いてみるといいです。選考課題やポートフォリオ(作品集)でも使えるテクニックです。どういうことか、見ていきましょう。

 

一回、ダラダラと長く書いてみる

下記の記事でも紹介したように、コピーは短いほどいいです。

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でも、いきなり短く言おうとしても、言いたいことが十分に言えてなかったりします。

そこで、コピーを書く前に、その商品やサービスが”どんなものなのか”を書いてみます。キャッチコピーのことは一旦忘れて、長くてもいいのでぜんぶ書いてみましょう。

仮に「AI(人工知能)を用いた、新感覚のSNSサービス」があったとします。たとえば、こんな感じです。

AIモードをONにすると、人工知能が利用者の気分やこれまでのメッセージを解析して、任意あるいはランダムで選んだ相手に、自動でメッセージを発信する。これが、なんとなく疎遠になっていた友達と、また連絡をとるきっかけになる。実家に一人で暮らす、高齢の両親の見守りもできる。頻繁に連絡を欲しがる恋人の相手も任せられる。偶然性がおもしろく、人間関係を良好にする新感覚SNSサービス。

 

特長的なことをすべて書いてみました(あくまで、架空のサービスです)。

もちろん、このままでは長すぎてキャッチコピーではありません。どちらかというと、ボディコピー(キャッチコピーの次に来る、少し長めのコピー)に近いですね。

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この商品はいったい何だろう?と問う

ここで、上記のぜんぶ書いてみた文章をじーっと眺めます。

そして、「この商品は、いったい何だろう?」と自分に問いかけます。「消費者に何をもたらすんだろう」と想像します。すると…

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  • マンネリの関係性が、打開するかも
  • 良くも悪くも、素の自分が出てしまう
  • 普段から、発言に気を付けそう
  • 頻繁に見なくてもいいから、SNS疲れはなさそう
  • 近所の世話焼きのおばちゃんみたい
  • モード切替を上手くやれば、楽しめるか
  • 悪く言うと、自分をAIに乗っ取られる?

 

どうでしょう。なんだか、キャッチコピーの“芽”がありそうな気がしませんか?

視点や切り口と呼ばれる、何を言うか(=What to say)のもとです。何を言うかが見つかれば、コピーの半分はできたと思ってもいいでしょう。

 

次はどう言うか(=How to say)ですが、これにも「ぜんぶ、一回書いてみる」という手法は有効です。

短いコピーも背景には長い文章があって、それをギュッと短くしている場合が多いです。詳しくは、また別の機会に書きます。

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まとめ

コピーを書いていて、何を言えばいいかわからなくなったら、文字数を気にせずにぜんぶ書いてみようというお話でした。

コピーを100本書こうにも、視点や切り口がそんなに見つからない…という方は、ぜひ試してみてください。

 

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