庵野秀明さん、言わずと知れた日本を代表するアニメーター・映像監督です。『新世紀エヴァンゲリオン』はもちろん、昨年公開された『シン・ゴジラ』も記憶に新しいですね。
さて今日は、そんな庵野さんが出演されている「Honda CIVIC」のCMの話です。今年の夏、大量投下されていたので観たことある方も多いでしょう。
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庵野さんが、クリエイティブの核心を突く
まずは、CMをご覧ください。
ONE OK ROCKの出演も話題になりましたね。『Take what you want』の曲もかっこいいです。気分が高まります。
でも、わたしが注目して、頭から離れないメッセージはこちら↓
自分の外には自分の知らない感情が無数に存在し、まったく矛盾する幸福感を持つ人たちが、隣り合わせで生きているのだ。
いいですね。まさに広告クリエイティブ、コピーライティングの真実であり、醍醐味が語られています。
個人的には、メインキャッチの「Go, Vantage Point.」よりも胸に刺さりました。グラフィックで言えば、キャッチコピーよりもボディコピーに惹かれたという感じでしょうか。
ここが、駆け出しのコピーライターの壁
ここまで読んで「そりゃ、そうだろう」「何を当たり前のことを…」と思う方もいるでしょう。そう感じる方は、コピーライターに向いているかもしれません。
多くの人にとって、何十年とともに歩んできた自分の感覚をあてにせず、場合によっては疑ってかかるというのは、とてつもなく難しいことです。
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世の中には多種多様な考えがあって、自分が経験してきたこと、感じていることはほんの一部でしかない。
この事実を腹の底から理解して、納得して、それでもより多くの人に届くメッセージが書けるように、自分のフィルターを鍛える。
商品やサービスを前にして、できるだけまっさらな気持ちで、謙虚な気持ちで向き合えるかどうか。貪欲に情報収集しようと思えるか。これが、コピーライティングにおいて本当に大事なことなんです。
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フィルターは鍛え続けなればいけませんが、一朝一夕にどうなるものではありません。でも、自分の能力を過信しない、経験に頼らないことは心の持ちよう一つで、かつ即効性があります。
自分の感覚はとても大事ですが、そこに固執してはいけないということです。ビギナーが陥りがちな落とし穴ですので、注意しましょう。
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まとめ
シビックのCM、庵野さんのメッセージから感じたことでした。
ちなみに、このメッセージが庵野さん自身によるものなのか。あるいはCMプランナー/コピーライターが書いたものかはわかりません。インタビューの中から、生まれたものをコピーライターが整えたのかもしれません(推測です)。
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