毎日、新聞広告をチェックしてるといろんな気づきがあるもんです。「企業広告って、青いのが多いな」とか「やっぱり情報の詰め込み過ぎは、しんどいな」とか。

今日、目に留まったのはこれ。大人用オムツ・介護オムツ「アテント」の企業広告です。

 

 

おお、いいですね。何かもうパッと見で「言葉で世の中に届けてやろう」って気概が伝わってきます。だって、ビジュアルは真ん中にオムツどん、以上ですから。

そもそもあまり、オムツの新聞広告って見たことないかな。しかも、朝刊の全面広告。

 

キャッチコピーは「かくさないパンツになろう。」

なるほど、なんとなく日陰じゃないけど、下(シモ)の消耗品として、情報発信が奥まりがちなオムツを、パンツ(アンダーウェア)として前面に押し出していこうと。

 

「オムツからパンツへ。」しかも、それを大人のパンツと呼んでみてはどうだろうと。

どんな研究開発もそうでしょうが、オムツの研究もそうとう地道なようで。大変だけど、がんばって改良を重ねていけるのは「ありがとう、助かった」の声があるからだそうです。

 

だから、アテントはオムツのことを包み隠さず(オムツだけに)、もっと話したい。

みんなと本音で考えていきたい。大人のパンツには、未来のいろんなヒントが隠されている気がするから。締めのコピーは「もっといいパンツになる。」ハッシュタグは「#常識をはきかえよう」

 

睨んだとおり、胸の奥に熱い思いを秘めていたアテント。

全面広告とはいえ、自分の暮らしに直接関係なければスルーされそうな「オムツ」。でも、こうやってなんだか大きなことを言われると、ちょっと耳を傾けてみたくなりますよね。

 

最近、世の中が変わろうとする息吹を感じるからでしょうか。これまでの固定観念をひっくり返し、タブーを打ち破ろうとするメッセージに惹かれます。

だって、今まで常識だ、安全だとされていたものが、簡単に覆る時代じゃないですか。そろそろ身の回りの常識を総点検して、片っ端からアップデートするタイミングなのかもしれません。