なんだろう。今日はちょっとどうコメントしていいか、わからない広告に出会いました。
いまの若い人には、馴染みがないかもしれません。反逆のシンガーソングライター、10代のカリスマ、“尾崎豊”のメッセージ広告です。来年1月、映画『尾崎豊を探して』が公開されるんだとか。
まずビジュアル、めちゃくちゃかっこいいですね。新進気鋭のアーティスト、川田龍さんによる油彩画だそうです。
そして、尾崎豊さんの歌詞。現代で考えれば、コンプライアンス的にどうなの?って箇所が黒く塗りつぶされています。そして、メインのメッセージは「この国は今、自由ですか?」。
そりゃ、バイク盗んじゃダメだし、校舎の窓割っちゃダメです。犯罪ですから。10代ならタバコもいかんでしょう。んなことは、みんなわかってる。
でも、当時の日本(尾崎豊さんは、1992年に26歳の若さで夭逝)は、このメッセージに若者が強く共感し、熱狂するほどの閉塞感があった。何かを打ち破りたい衝動があった。
いや、いつの時代も若者は似たような閉塞感を抱いているのかもしれない。
令和のいまは?人の顔色ばかり窺って、いい子を演じてないか。コンプライアンスの名のもとに、つまんない世の中にしていないか。尾崎に、そう問われてる気がします。
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