サントリーウイスキー知多から、Webムービーが届きました。「ベランダの風」篇、どうぞ。
何年かしたら憶えているのは、意外とこういう日のことかもしれない。
ああ、きっとそう。何かの記念日でもないのに、特別大切な日ってわけでもないのに。そこだけ時間を切り取ったように、忘れられないワンシーンがある。
それはとても些細な、なんでもない日の話。
グラス片手にベランダに出れば、やけに荒れた女性と目が合って、会釈とともに「飲んでます」の合図。青空に向けて乾杯すれば、そこは上空18メートルの特等席。
物語がはじまりそうで、はじまらない。だが、そこがいい。
大人の恋は、そう簡単には始まらない。ドラマじゃないんだから。こころに緑の風が吹き抜ける短編小説。ベランダで飲みましょう。知多、風香るハイボール。