今日は「コンセプト」の話です。
コピーライターとしてキャリアを重ねると、コンセプトメイクを担うことがあります。
広告宣伝だけでなく、商品やサービス自体のコンセプトを考える機会もあるでしょう。「今までにないものを概念化する」のがコンセプトメイクですから、とても重要な役割です。
それをもとに企画が進んだり、プロジェクトの方向性が定まったりするわけですから、こんなコピーライター冥利に尽きることはありません。
さて、そんなコンセプト。何もビジネスだけで有効なものではありません。
たとえば、わたしの最近の例でいうと「家の片付け」です。パッとは無関係なように思えますよね。でも、あるんです。しかも昨日のことです。
立てたコンセプトはこちら、「オフィスのようにする」です。
わかりやすいでしょ。わたしはもともと整理好きですが、それでも家には生活感があります(当たり前ですね、暮らしてますから)。
でも、家で仕事をする機会も増えてきて、家とオフィスを兼用している状態ですから、よりオフィス化しようと考えたわけです。
で、このコンセプトが、どんな風に役立つかというと
- クリエイティブオフィスの本棚に、こんな本は置いてないから処分
- オフィスの玄関に入ってすぐに、個人のクローゼットはないから撤去
- 企画を考えるには、やっぱりホワイトボードがいるだろうと設置
とこんな感じです。つまり、ジャッジに使っているわけですね。「ここがオフィスって考えたら、どうなってるべきだろう?」という具合に。
一通り片づけた後も、「さて、オフィスのようになってるかな?」と見渡してチェックです。「基準」って言い換えることもできそうですね。
あれこれ判断に迷って、無駄に時間がかかりそうな家の総片付けも、コンセプトのおかげで半日で終わりました(その分、クタクタになって昼寝しましたが…)
あえて「コンセプト」と言わないだけで、きっとみなさんもやってますよね。「今回の旅行のコンセプトは◯◯」「僕の大学生活のコンセプトは◯◯」「わたしたち夫婦のコンセプトは◯◯」
そうやって言語化するクセをつけると、方向性がブレずにスムーズにいくかもしれません。