昨日、池上彰さんの番組を観ていると、「大手企業が“ほめ研修”に取り組んでいる」というトピックを取り上げていました。
「社員同士でお互いの良い点を見つけて、相手にそれを伝えよう」という研修です。あまり馴染みがないですよね。受講者の方も、少し照れ臭そうでした。
実際、これで社内の人間関係がスムーズになり、モチベーションも上がり、売り上げが1~2割アップした店舗もあるんだとか。
広告やWebのクリエイティブは、叩いて練り上げていくのが一般的です。ただこれは制作物に限ったこと。ときには、メンバーの良い点を見つけて伸ばすというアプローチも必要です。
特にコピーライティングという行為は、この「良いところを見つける」技術、センスのようなものが重要だなと感じます。
だって、商品やサービスの良い点を見つけて、上手にコミュケーションするのが仕事ですからね。しかも、その良い点は「あぁ、ほんとだな」と共感を得られるものでないと成立しません。
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なんてことを少し前にも感じていて、そのきっかけになったのがこちら。数か月前のうちのサイトのツイートです。
① 素手で握手を求められたら、素手で応えるという常識を働かせる
② かといって、求められるまで用意はできない(催促になるので)
③ いざ求められたら、相手を一瞬も待たすことなくスムーズに握手
この間、約2秒。簡単そうに見えて、なかなかできない。
#ブラタモリ #近江友里恵— ことは@コピナロ (@copinaro) 2018年3月17日
うちのツイートにしてはちょっと広まりました(ありがとうございます)。今でも忘れた頃に「いいね」が届くんで、共感してもらえたんだろうと思います。
近江アナはその後「ブラタモリ」を卒業して、朝の情報番組「あさイチ」のメインキャスターとして活躍されています(『半分、青い。』からの流れで、時々観てます)。
彼女の大きな武器、プロの伝え手として大事な“感じの良さ”は、今さらわたしが語るまでもありません。ただ放っておくと見過ごされそうな瞬間には、光を当てたくなります。
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今回の豪雨で甚大な被害が出ました。事前に「数十年に一度の~」と注意喚起がなされていましたが、まさかここまでとは…ちょっと言葉を失います。
こんなとき、以前はどこか他人事でしたが、サイト運用を始めてからは「もしかして、読者の方もいるかも…」と思うと、何とも言えない気持ちになります。
まだ被害の全容は把握できていないとか。今も、救助を待っている方がいるんでしょうか。瀬戸内の穏やかな街に、一日も早く日常が戻ることを願います。