コロナの影響はどこまでも。日本最大の広告コピー賞「宣伝会議賞」も例年より1カ月遅れ、10月1日(木)の募集開始となりました。

ラジオCMコンペの最高峰「文化放送ラジオCMコンテスト」もリニューアルするそうで、こちらは10月20日(火)の募集開始とだとか。

 

そんななか、いま大注目の公募コンペが、奈良新聞の「クリエイティブ・アド」

先日も、第2回の公開審査が行われ(わたしの中で)めちゃくちゃ盛り上がりました。下記は、主催の奈良新聞さんのツイート↓

 

 

いや、前回もよかったけど今回もいい。応募作品を見るのはもちろん楽しいし、何より一線で活躍する広告クリエイターが、応募作一つ一つについて解説するのが、めちゃくちゃ勉強になる。

今回のゲスト審査員は、GOの三浦崇宏さん。いやもう、論理的で的確で(そりゃそうだ)、選考の納得性も高くて、おもしろかったなぁ。

 

 

でも、ですよ。リアルタイムで公開審査を観てたんですが、たしか視聴者100人いってなかったはず。

まぁ、時間帯が19時からと、この業界にしてはやや早め。新聞広告だからコピーだけじゃ応募できない。いろいろ理由はありそうですが、もっと盛り上がってもいいんじゃないかな…

 

で、考えてみました。なぜ、わたしが「クリエイティブ・アド(以下、クリアド)」にアツくなるのか。ほかにも公募コンペはたくさんあるのに、クリアドを推したくなるのは何故か。

それは、M-1グランプリだからです。そうです、あの漫才の。

 

予選を勝ち上がって、最終審査に残った10組ほどの応募者。公開審査で披露され、その場で評価される応募作品。グランプリを獲れば、実際の新聞に15段の全面広告が載る。SNSで拡散され、称賛される。

ね、M-1でしょ。公募コンペに挑戦する人は、賞金が欲しいんじゃないんです(たぶん)。栄誉が欲しい、実績が欲しい。何より「あなたが、一番いいコピーを書いた」と認められたい。

 

書けば書くほどM-1です。もう、N-1(Newspaper advertisement)です。

しかも、これが一番大きなポイントだと思ってるんですが、この公募コンペ、月1で開催されるんです。1年間、まだかなーと待たなくていい。

 

参加者はそのテーマ、課題について、1カ月ずっと考えていられる。お風呂で、トイレで、電車で、寝る前、なんなら仕事中も、もうずーっとです。

みんな思いついたら、スマホにメモして、デザイナー(相方)と共有してたりしてるんでしょう。

 

あまり参加者を追えてないですが、まだ2回目でも常連組とか、ニューフェイスとか、麒麟枠とかあるんでしょう(ないか)。チャンピオンの2度目の参戦とかもあるのかな。

プロ・アマ問わず、経験年数も関係なし。ただ、一番いい新聞広告を作ったやつが優勝する。

 

 

ふー、ちょっと興奮しちゃいました。だって、仕組みがおもしろいんだもの。

まだ始まったばかりだけど、願わくば何十年とずっと続いてほしい。がっちりプロも参加する、よりバチバチに盛り上がる広告賞に育ってほしい。

 

というわけで、次回のクリアド。テーマは「9月21日 敬老の日に載る啓発広告」。

ゲスト審査員は、カラス代表の牧野圭太さん。これもワクワクするなぁ。敬老について、ほとんど考えたことないもんな。でも、そこを調べて取り組むのがおもしろいんですよね。

 

ちなみに、コピーライターだけでも参加できます(もちろん、デザイナーでも、プランナーでも、学生でも、誰でも)。

デザインも重要ですが、やっぱり「何を言うか」つまりコピーが重視されてる印象です。下記は、一切を取り仕切る(おそらく発起人の)CD、西島知宏さんのツイート↓