みなさん、コピーを空想で書いていませんか?実際に、商品やサービスを使っていますか?

ドキッとした方、多いんじゃないでしょうか。はっきり言って、空想で書いたコピーは弱いです。どういうことか、見ていきましょう。

 

使ってみないことには、わかならい

みなさんも、選考課題やポートフォリオ(作品集)のコピーを書く機会があると思います。

未経験者がポートフォリオを作るなら、宣伝会議賞の課題に取り組むのがおすすめです。実際の商品やサービスが扱われているので、現場の仕事に近いです。

 関連  コピーライターもポートフォリオ(作品集)を作って、選考を一歩リードしよう!

 

たとえば、「牛乳石鹼共進社」を選んだとしましょう。あの赤いパッケージに、牛が描かれた石鹸ですね。

このコピーを書くときは、実際に牛乳石鹸を買って、使ってみようということです。Webサイトやネットに載っている情報だけで、書いてはいけません。実際に使ってみると

 

  • あっ、この箱の香りがもう懐かしいな
  • 箱を開けても、個包装されてるんだ。一つ一つ、丁寧に作ってそう
  • この袋を破く感じ、わりと高級感あるな
  • お、意外とすぐに泡立つな
  • あー、ほのかにミルキーな香りがするわ
  • 舐めても牛乳の味…はしないか(笑)
  • 顔を洗ったら、まぁさっぱりはした
  • 一週間使ったけど、しっとりしてきたかな
  • 女性なら、もっと敏感に感じるかも(奥さんにも使ってもらおう)
  • パッケージがかわいいな。香りもいいし、机に置いておこう

 

という具合に、使ったからこそ気づくことがたくさんあるはずです。この体験や実感が、コピーを書くときの貴重な材料になります。

 関連  コピーライターを目指すなら、いろんなことを経験したほうがいい

 

コピーを書くときの、想像の広がりが違う

このサイトではよく、想像力が大切だと言っています。コピーライターの生命線と言ってもいいでしょう。

 関連  コピーライターにとって、一番大切な能力は「想像力」だと思う

 

この想像は、ニューロン(脳の神経細胞)を思い浮かべてください。わかりにくければ、毛細血管でもいいです。

どれだけ遠く、細かいところまで、想像を巡らせられるかが勝負です。空想で済ますのと、実際に体験するのとでは、この想像の広がりがまったく違ってきます。

 

お医者さんは、患者さんの体を見て診察します。刑事さんは、現場に何度も足を運びます(たぶん)。コピーライターは、商品やサービスを使いましょう。

実際に手に取って、五感をフル活動させることで、想像の範囲がグッと広がります。これまでの経験やネットで拾った情報だけで、真に迫ったコピーは書けません。

 関連  これがコピーライターの仕事、一本のコピーはこうして生まれる

 

まとめ

コピーを書く前には、必ずその商品やサービスを使ってみようというお話でした。

富士山や剣岳に登頂した人が語る登山の魅力。いつか登りたいと思っている人が語る登山の魅力。あなたは、どちらの話を聞いてみたいですか?

 

こんな記事も読まれています