コロナきっかけでリモートワークになった方、けっこういますよね。これまで対面の会議だったのがオンラインになって、一日中PCに向き合って、仕事環境がこんなに激変するなんて。
というわけで、グループウエアを手掛けるネオジャパンがこんな新聞広告を掲載しました。
なるほど「#ぼっちワーク問題」ですか。たしかに、Twitterを眺めてても「もうこんな孤独なの耐えられない」って投稿を目にします。
職種にもよるでしょうが、入社したての新人さんや人と接するのが好きって方には、ちょっとつらい環境かもしれません。
働くって、儲けるだけじゃないですもんね。ビジネスならそうかもしれませんが、チームで成果を上げる、その過程でいろんな意見が飛び交って、お互いに刺激をもらう。
教え、教えられながら、人としても成長していく。そんなこんなをひっくるめて「仕事」ってところがあります。
とくに、日本の場合はその傾向が強いんで、リモートで「うーん、やりにくい……」って気持ちはよくわかります。
息抜きにかるくおしゃべりしたいし、そこから新しいアイデアも生まれるだろうし。ランチタイムはいっしょにお弁当食べたり、会社帰りにかるく飲みにだっていきたい。
かく言うわたしはというと、ずーっと「ぼっちワーク」です。
もう、5年目になるのかな。一人暮らしなんで、今日は誰とも話さなかったなんてことよくあります(その分、自分とはよく話します。最近はこれに猫も加わりました)。
なんだか文字にすると、めっちゃ孤独そうですよね。でも、これがそうでもないんです。慣れれば、どーってことありません。
会社勤めのときは、それなりに話すほうだったし、コミュニケーションも嫌いじゃないんですけどね。でも、なきゃないで、困ることはありません。
よく友達に「そんな環境で働いてたら、数日でおかしくなりそう」と言われますが、どうなんでしょう。変わってる?孤独耐性が強い?
まぁ、それもあるかもしれませんが、わたしはひとえに「適性」だと思ってます。
スポーツにも個人競技と団体競技があるように、当然仕事にだって個人と団体があります。
一人でぜんぶ決めて、思い通りやるのがいいのか。みんなで力をあわせて、大きなことを成し遂げたいのか。どちらに喜びを感じるかは、ほんと人それぞれです。
ちなみに、わたしはチームプレーも嫌いじゃありません。でも、もう十何年やってきたんで、後半は一人でいいかなって感じです。
これまでの知見を活かして、一人で作る。もちろん大変なことはいっぱいありますが、ぜんぶ自己責任なのは、スッキリして気持ちがいいです。
個人競技タイプか、団体競技タイプか。こういうのこそ、学校の授業で診断とかあるといいのに。
はっきりと適性があるわけだから「あなたはこっちに向いてますよ」と導いてあげる、その力を付けさせるのがほんとの教育なんじゃないかな。とにもかくにも、右に倣えじゃなくて。
この前観た映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』で、こんなセリフがありました。「一人で仕事したいから、この職業を選んだんだ」
わたしはその翻訳家と握手したくなりました。仕事の選び方の、大きな判断基準の一つだと思います。