いま気になってるのが結婚支援サービスの『パートナーエージェント』です。今さらって、感じですよね。特に婚活する予定もないんですが…

ひと言でいうと、「コミュニケーションが上手」だと思うんです。あまりこのCMが嫌いって人、聞きませんよね。今日はこのCMが好かれる理由を、わたしなりに考えてみました。

 

ドロンジョとブラック・ジャック

まずは、改めてCMをどうぞ。

 

 

いいですよね。なんていうか、落ち着いてて。「結婚」というと、どこか浮ついた、テンションが高いイメージもありますが、このシリーズは一貫して“冷静”です。

 

① 「知的」な香りが漂う

というわけで、一つ目の理由はこれでしょう。男性のキャラクターがブラック・ジャックということも大きいですが、会話がおしゃれでウィットに富んでます。

なんとなく、ターゲットにしている層を暗に示しているというか。まぁはっきり言えば、富裕層とは言わないまでも、大卒以上のホワイトカラーがメインでしょう。

ターゲットを絞るということは、それだけ対象に届きやすくなるということですから。広告主も「ターゲットじゃない人に、いくら届いてもしょうがない」ってところもあるわけです。

 

あと、“間”もいいですよね。15秒や30秒の尺だと、なかなか思うように間を取りづらいんですが、思い切ってたっぷり取っています。

これが、全体的にセカセカしない、情報を詰め込みすぎない。いわゆる大人なトーンを醸し出してるんじゃないでしょうか。

 

② 競合との徹底した「差別化」

①とも関わってきますが、結婚支援サービスでこういうテイストのCMってあまり見かけませんよね。どちらかというと、ハッピーに未来の夢を語るような。

ビジュアルも、花嫁さんがブーケを持っていたり、男女が手をつないでいたり、そんな抽象的なものが多いんじゃないかと思います。

 

もちろん、それが悪いってわけじゃありません。クライアントやクリエイターも必死ですから、当然そういったイメージが広くウケる、わかりやすくウエディングを想起しやすいから用いるわけです。

つまり、ここでもターゲットをある程度絞ったことが、思い切ったコミュニケーションができた理由なんじゃないかと思います。

 

③ 「アニメキャラクター」の起用

さいごは、これですね。いわずもがな、このCMの主役はドロンジョとブラック・ジャックです(ドロンジョが「NGO団体職員」ってとこもいいですね)。

タレントには好みもありますし、あまり美男美女過ぎても、どこか別の世界って感じがします。アニメキャラクターは、わりと自分とイメージを重ね合わせやすいんです。

あと、よく言われるようにキャラクターは不祥事を起こしません。この手の企業の広告で不祥事は痛い。ましてやスキャンダル的なものだと、ダメージは相当でしょう。

 

世代的には、ちょっと年齢層高めを狙ってるかなと思いますが…でも、年齢設定を見るとドロンジョが24歳、ジャックが33歳ですね。

9歳差。それがお互いに求める、理想的な年齢差なんでしょうか。おまけにジャックは頭脳明晰で、ドロンジョはセクシー、なるほど。

 

まとめ

というわけで、結婚支援/婚活サービス『パートナーエージェント』のCMが好かれる3つの理由でした。CMプランナーは電通の栗田雅俊さん。CM中のセリフも書かれているでしょう。

「想像を超える出会いを。」のコピーもさることながら、個人的には冒頭の「鼻っ柱の強い女だ、嫌いじゃない。」のセリフが好きです。

パッとは「気の強い女だ」と言ってしまいそうですが、それだとちょっと言葉が強いですもんね。あの入りで、一定数の女性の心をつかんでいるような気がします。

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