ドラマ『陸王』を観ました。池井戸潤さん原作の作品は初めてでしたが、とてもおもしろかったです。今日は、純粋な感想とコピーライターとして感じたことをお伝えします。
おすすめ はじめてのクリエイティブ転職
『陸王』はドラマ版プロジェクトX
『陸王』は、老舗の足袋メーカーが生き残りをかけて、怪我をしにくいシューズ「ランニング足袋」を開発するお話です。役所広司さんが15年ぶりに連ドラ出演ということで、放送前から話題でしたね。
ざっくり言えば、ドラマ版のプロジェクトX(NHKのドキュメンタリー番組)です。新しいプロジェクトを立ち上げて、目の前に大きな壁が立ちはだかるが、チーム一丸となって乗り越える。
書いていて、改めて日本人の気質に合っていると思います。ちなみに、どちらかと言えば個人主義のわたしも、好きな部類のストーリーです。
テンポも良く、展開も早く(近年のドラマの傾向でしょうか?)、素直に楽しめました。
何より構成や構図がわかりやすいです。無謀とも思える挑戦に、「そんな馬鹿な、そんな上手くいくかよ…」と思いながらも、応援したくなる。観ているうちに、一緒に開発しているような気持ちになる。仕事柄かもしれませんが、大いに感情移入できるドラマでした。
こう書くと、なんだか単発ドラマのようですが、連ドラです。まだ初回を観ただけですが、かなりワクワクしています。次の放送が待ち遠しいのは、久しぶりの感覚です。
見逃した方は、下記のサイトで観られるようです。気になった方は、ぜひ!
物を作る人、開発された製品の前に襟を正す
さて、初回の放送でグッときたシーンを一つ。役所広司さん演じる、足袋メーカーの社長がランニング足袋の開発が上手くいかず、こうつぶやきます。
「俺たちが普段、何気なく使っているいろんなものは、作った人間のものすごい努力で完成されたものなんだと思ったよ…」
まさに、プロジェクトXですね。リリースされた製品を使う側は、当たり前にその良さを享受します(それでいいんですが)。ただ、この世にまだないものを作ろうとする技術者、開発者の苦労は本当に大変なものです。
メーカーとしては、売って利益を上げるビジネスなわけですが、情熱がなければ絶対にいいものなんてできません。人の心を打つのはいつも、理屈ではなく情熱です。
関連 応募や面接で、コピーライターになりたい!という情熱に勝るものはない
もう一歩踏み込んで、コピーライターとしてはこうも思います。わたしは、何を生み出しているんだろうと。
生活を便利にする製品を作れるわけではありません。美味しい料理を提供できるわけでも、素材となる野菜や果物を育てられるわけでもありません。
コピーライターも、Webサイトなどのサービス開発に携わることはありますが、仕事のほとんどは形のない“言葉”です。
開発者が懸命に作った商品やサービスが、一人でも多くの人の手に届くお手伝いを懸命にする。プロダクトの良さを、ユーザーにわかりやすいように丁寧に伝える。真摯に言葉に向き合わないとバチが当たると改めて思いました。
関連 謙虚な気持ちがなければ、一人前のコピーライターにはなれない
おすすめ 広告・Webクリエイターの新着求人
まとめ
ドラマ『陸王』はものづくりのドラマ、クリエイターを目指す方におすすめ。そこから、コピーライターとして感じたことでした。
ドラマ放送が待ちきれない、書籍で一気に読んでしまいたいという方はこちらから↓
こんな記事も読まれています