6月10日は「時の記念日」。今日紹介するのは、セイコーの企業広告「一秒の言葉」2008年のCMです。
真実の言葉はいつも短い。
言葉は飾るほど、嘘になる。言葉は語るほど、思いとはどこか形を変えてしまう。混じりっ気のない、シンプルな言葉にこそ、人間の本質が宿るのかもしれません。
「はじめまして」
この一秒ほどの短い言葉に、一生のときめきを感じることがある。「ありがとう」
この一秒ほどの短い言葉に、人のやさしさを知ることがある。「がんばって」
この一秒ほどの短い言葉で、勇気がよみがえってくることがある。「おめでとう」
この一秒ほどの短い言葉で、しあわせにあふれることがある。「ごめんなさい」
この一秒ほどの短い言葉に、人の弱さを見ることがある。「さようなら」
この一秒ほどの短い言葉が、一生の別れになる時がある。
一秒に喜び、一秒に泣く。一生懸命、一秒。
実はこのCM、1985年版「一秒の言葉」のリメイクです。こちらもとても味わい深いんで、ぜひ。コピーを手掛けたのは、漫画家で絵本作家の小泉吉宏さんです。