あなたは、誰かを喜ばせるのが好きですか?笑わせる、楽しませる、感動させることに、快感を感じたことはありますか?

心当たりのある方は、いいコピーライターになる素養があります。なぜなら、わたしが知っている優秀なクリエイターは、みんなこのサービス精神を持っているからです。

 

喜んでもらうことこそが価値

広告やWeb制作はサービス業です。広告を出すクライアントがいて、クライアントが制作物を気に入って(成果を上げることを含めて)、初めてビジネスが成立します。

コピーライターは書くことで報酬をもらいますが、その点で作家とは違うわけです。これは、コピーライターという仕事を理解する上で重要なポイントです。

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サービス業の本質は、お客様のために心を込めて、誠心誠意尽くすことです。相手に喜んでもらうことを、自分の喜びにするということです。

アルバイトでもボランティアでもいいですが、この経験がある人、この考え方にコミットできる人は、選考で一歩リードしていると言えます。

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逆に言えば、「自分の好きなものを書きたいんだ!」という人は(さすがに、そんな人はいないと思いますが)、選考で苦戦することになります。

極端に言えば、書きたいことを書くのではなく、商品を売るために、サービスを普及させるために、書くべきことを書くのがコピーライターです。

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クリエイターもビジネス感覚が大事

なんだか、窮屈そうだなと思いますか?もっとのびのびと、思うままに書きたいでしょうか?気持ちはわかりますが、それがコピーライティングというビジネスです。

ちなみに、小説家や脚本家など、アーティスト寄りとされる人たちも、書きたいことだけを書いているわけではないと思います(あくまで想像ですが)。

なぜなら、読書や視聴者が求めることに応えないと、売れませんからね。本当に書きたいことだけを書いている人は、たまたまニーズに合致しているのでしょう。

 

冒頭に書きましたが、優れたクリエイターはほんとにサービス精神に溢れています。というか、本人は本能でやっているだけで、そんな意識さえないように見えます。

メインの案に、派生した案も添えて提案しよう。まじめ路線だけじゃなく、クスッと笑える案も混ぜておこう。資料にイラストも添えたら、楽しんでもらえるかも。

まさに、相手を思う想像力ですね。もちろん、この点は選考でも見られます。応募書類やポートフォリオ(作品集)は、読み手の気持ちを思って、心を込めて作りましょう。

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まとめ

コピーライターは喜んでもらうことこそが価値、クリエイターもビジネス感覚が大事という話でした。

消費者やユーザーに目を向けることは、当たり前に重要です。彼らがメッセージの受け手ですから。ですが、クライアントを見ることも同じくらい重要です。

なぜなら、広告費を出すのはクライアントですから。ここを正しく捉えられるかが、プロとして一つの壁になります。

 

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