宝島社がこんな新聞広告を掲載しました。今朝の朝日新聞(日経・読売にも掲載)、見開き30段の全面広告です。

 

 

賛否あるでしょうが、ちょっと潮目が変わりましたかね。

「ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戦えというのか。このままじゃ、政治に殺される。」右上の「緊急事態」の押印に込められた皮肉。

 

制作意図にはこうあります。

新型コロナウイルスの蔓延から、すでに一年以上。しかし、いまだに出口は見えません。マスク、手洗い、三密を避けるなど、市民の努力にも限界があります。自粛が続き、経済は大きな打撃を受け続けています。厳しい孤独と直面する人も増える一方です。

そして、医療の現場は、危険と隣り合わせの状態が続いています。真面目に対応している一人ひとりが、先の見えない不安で押しつぶされそうになり、疲弊するばかりです。

今の日本の状況は、太平洋戦争末期、幼い女子まで竹槍訓練を強いられた、非科学的な戦術に重なり合うと感じる人も多いのではないでしょうか。コロナウイルスに対抗するには、科学の力(ワクチンや治療薬)が必要です。そんな怒りの声をあげるべき時が、来ているのではないでしょうか。

出典:宝島社 公式サイト

 

ボディコピーに記された「この一年は、いったい何だったのか。」

この一文に、長く不自由を強いられ、明日が見えない市井の人々。あるいは逼迫する医療現場に立つ人々のやり場のない気持ちが凝縮されているように思います。