「コピーライターになったら、どんな仕事が待ってるんだろう?」「コピーを書く以外の仕事もあるのかな…」

ぼんやりとそんな不安を抱えている方もいるでしょう。知ってるようで、いざなってみないとわからないコピーライターの仕事。今日はこれをまとめてみました。

 

コピーライターの全仕事

みなさんご存知でしょうが、キャッチコピーを書くことだけが、コピーライターの仕事ではありません。書くことを中心に、さまざまな仕事があります。

① キャッチコピーを書く

これは言うまでもないですね。広告に、一番大きな文字で載っているコピーです。

世間的には、キャッチコピーを書くのがコピーライターというイメージでしょう。みなさんもこれに憧れて目指すって方、多いんじゃないでしょうか。

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② ボディコピーを書く

キャッチコピーの次に来る、長めの文章です。キャッチコピーが“見られる”ものなら、こちらは“読まれる”ものです。

それだけに、読者を引き込んで、最後まで一気に読ませる腕が要ります。みなさんは興味があるかもしれませんが、一般の人は広告の長い文章をまじまじと眺めてはくれません。

③ ネーミング

商品名からサービス名、Webサイトのサイト名からコーナータイトルまで、あらゆる名称を考えます。

これも難しいですね。覚えやすさ、言いやすさ、短さ、語呂、親しみやすさ、ブランドイメージなど、さまざまな要素が絡んできます。

多くの人が毎日のように口にする言葉になりますからね、責任は重大です。その代わりではないですが、ヒット商品や人気のサービスになれば、何年何十年と残ります。

④ コーポレートメッセージを書く

企業の考え方や姿勢を表す言葉です。コーポレートスローガン、コーポレートステートメントとも言われます(企業によって異なります)。

書く機会は少ないでしょうが、上手くいけば何十年と使われる場合もあります。企業ロゴにいつも付いて回るものですから、そう簡単には変わりません。

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⑤ シナリオを書く

 

テレビやラジオのCM、PV(プロモーションビデオ)など、映像のストーリーやナレーションを考えます。絵コンテを描くこともあります。

自分で書いたストーリーをタレントさんが演じる、書いたナレーションをプロの声優さんが吹き込む、ちょっと感動しますよ(笑)

⑥ 記事を書く

雑誌やフリーペーパーの特集やコラム、このWebサイトのような記事ですね。言わば、読みものです。

はっきりした境界線はありませんが、どちらかと言えばライターに近い仕事です。

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⑦ その他のコピーを書く

商品のスペックやサービス紹介、Webサイトなら会員登録訴求からプライバシーポリシーまで。

広告やWebに載っている、ありとあらゆる文章を書きます(すべて含めて、コピーと呼びます)。

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⑧ 校正・校閲

文字や言葉遣いに間違いはないか(校正)、掲載している内容に誤りはないか(校閲)をチェックします。

コピーライターは、広告やWebに載っているすべての文字情報に責任を負っています。ここで手を抜くと、印刷物なら刷り直し、あるいは上からシールを貼って対応することになります。

わたしは経験ありませんが、何十万部となると…考えただけでゾッとしますね。

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⑨ 構成を考える

紙面のレイアウト(どの要素を、どう配置するか)、冊子の台割(表紙や目次をどうして、各ページをどんな内容にするか)、Webサイトのページ構成などを考えます。

ざっくり言えば、読者に伝える内容と順序ですね。これによって、読まれるかどうかが決まります。地味に思うかもしれませんが、かなり重要です。

⑩ 取材/ヒアリング

 

取材では、インタビューで対象者(インタビュイーと言います)に話を聞きます。通り一遍の取材では、ありきたりな内容しか書けません。相手の懐にグッと踏み込みましょう。

ヒアリングは、広告やWebサイトを作る前にクライアント(あるいはディレクター)に要件や要望を伺います。取材もヒアリングも、ポイントになるのは聴く力です。

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⑪ 情報収集

このサイトでもよく言っていますが、情報収集はコピーライターの基本中の基本です。

自分のこれまでの経験や知識だけで取り組むと、十中八九失敗します。インプットのないところに、アウトプットはありません。

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⑫ ミーティング

クライアントのオリエンを受けて、ディレクターやデザイナーと方針の打ち合わせ。コピーを書いて、デザイナーとすり合わせ。企画書を書いて、ディレクターとすり合わせ。

広告制作はチームプレーなので、メンバーとのミーティングは欠かせません。

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⑬ アイデア出し

チームプレーですから、アイデアをみんなで出し合うこともあります。事前に考えて持ち寄ることもあれば、その場でブレスト(ブレインストーミングの略)することも。

ブレストではとにかく数を出す、出たアイデアの批判はNG、人のアイデアに乗っかるのもOKです。一人では思いつかないようなアイデアが生まれて、おもしろいですよ。

⑭ コンセプトメイク

広告表現やWebサイトの核ですね。企画が途中でブレないようにする軸、メンバーが迷わないようにするベクトルの役割も果たします。

コンセプトは重要ですよ。他と何が違うのか、どこが新しいのかを表す言葉です。コピーライターが考え、クリエイティブディレクターとともに作ることが多いです。

⑮ 企画書を作る

企画書は、広告やWebサイトをどんな方針やコンセプト、キャッチコピーやデザインで展開していくかをまとめたものです。

クリエイティブに関する部分をクリエイティブディレクターやコピーライターが、他(要件や背景、スケジュールや見積もり)をディレクターが担うことが多いです。

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⑯ プレゼンテーション

広告やWebサイトの企画や意図をクライアントに伝えるのがプレゼンです。企画書と同様、クリエイティブ部分についてはコピーライターが担うこともあります。

ある意味では、クリエイターの晴れ舞台とも言えるでしょう。いつもはラフな格好をしていても、この日だけはスーツでビシッと決める人もいます。勝負って感じですね。

 

まとめ

いかがでしたか?

思ったより、いろんな仕事があったんじゃないでしょうか。細かい点は会社にもよりますが、ここに挙げたのは基本的にコピーライターの仕事です。

たくさんありますが、一気に覚えていくわけではありません。早い人なら、3年ぐらいで一通りできるようになります。焦らず、一つずつ積み上げていきましょう。

 

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