世の中お金がすべてではありませんが、仕事である以上“稼ぐ”ことはとても大事です。

業界の傾向か時代性か、給与はなだらかな坂を上がってはいきません。階段のように、あるタイミングで一気に上がります。今日は、気になるコピーライターの給与の話です。

 

給与が上がるタイミング

コピーライターが喰える仕事がどうかは、以前に書いた通りです。世の中から、言葉によるコミュニケーションがなくならない限り存在します。

コピーライターの給与が上がるタイミングは、大きく3度あります(大手の代理店ではなく、広告やWebの制作会社/プロダクションを想定しています)。

 

① 正社員のコピーライターになったとき

このサイトでは、未経験歓迎のコピーライター求人が見つからないとき、応募してもなかなか採用されないときは、まずアシスタントやライターになることをおすすめしています。

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書くことを仕事にして、キャリアを積むことで、コピーライターへの道は開けます。もう未経験ではなくなるわけですから、応募の間口も広がります。

正社員でなく、アルバイトや派遣/契約社員からでもいいです。とにかくなんとか、業界に潜り込んで、キャリアをスタートさせることが大事です。

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ですが、給与はあまり期待できません。未経験の非正規雇用(アルバイト、派遣社員、契約社員など)の場合、概算ですが年収250万が目安でしょう。

しかし、正社員のコピーライターになれば、給与は上がります。非正規雇用と違い賞与もあり、昇給も見込めます。もちろん会社によりますが、年収300〜400万ぐらいが目安です。

 

② 自分で仕事を回せるようになったとき

正社員のコピーライターになっても、誰かの指示のもとで動いている。コンペやプロジェクトでも、二番手のコピーライターのポジションでは、高い報酬は見込めません。

まだ修業中、勉強中の身だということです。わかりやすい原理として、会社から学ばせてもらってるうちは、給与は上がりません。

これが自分で仕事を回せるようになると、状況がガラッと変わります。クライアントと折衝して、デザイナーやイラストレーターに依頼して、コピーも自分で書くイメージです。

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コピーだけ書いていたいと思う方もいるかもしれませんが、広告やWeb制作の流れを一通り経験して、自分のものにすることは、必ずあなたのプラスになります。

視野が広がるので、コピーを書くにも厚みが出ます。その広告における役割や効果を意識するようになるので、コピーに強さと説得力が生まれます。

これでとりあえずは、一人前のコピーライターです。目安は、年収500万くらいでしょうか。

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③ 指名で仕事が入るようになったとき

一人で仕事を回せるようになると、クライアントから「また、◯◯さんでお願いします」と指名で依頼をもらえるようになります。

作るものに信頼がおける、仕事をやりやすいと評価されているわけですから、これは励みになります。なんとか期待に応えようという気になります。

もちろん、会社全体で取り組む規模の大きな仕事でも「コピーライターは◯◯さんで」と指名されることもあるでしょう。書くことを仕事にする者にとって、これ以上ない喜びです。

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ポジション的には、この辺りが“制作会社/プロダクション勤務のコピーライター”の頂点です。ざっくり概算で年収600〜700万といったところでしょう。

この先には、広告全体を統括するクリエイティブディレクターへの昇格。または、メジャーなプロダクションや広告代理店(広告会社)への転職など、選択肢が広がります。

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まとめ

今日は、コピーライターの給与と上がるタイミングについてでした。概算の数字を載せましたが、あくまで目安です。会社の規模や地域にもよります。

年収600~700万を多いとみるか、少ないとみるかですが、日本の平均年収はざっと420万です。

努力を重ねて、着実にキャリアアップすれば、独立の道も見えてきます。年収1,000万オーバーは、リアリティのある数字です。

 

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