新型コロナ、第2波との戦いがはじまっています。

東京で連日200人以上の感染確認、GoToトラベルキャンペーンも東京発着は対象外、一時は見送りとなったキャンセル料が補償されるなど、混乱が続いています。

さて、そんな中、宝島社が今日の日経新聞朝刊にこんな企業広告を掲載しました。

 

 

おお、痛烈。いつも社会性の強いメッセージ(意見広告と言っていいでしょう)を発信する宝島社ですが、今回は特に語気が強く、一言でいえば「怒っている」ように感じます。

キャッチコピーは「最後は勝つ。上がダメでも市民で勝つ。」

 

最後は勝つ、そうですね。どれだけウイルスが高度な生存戦略で侵略してきても、最後に勝つのは人類です。何年かかるかはわからないけど、ストーリーの結末はわかっている。

上がダメでも市民で勝つ。ここが痛烈。もう、ほぼ名指しの政権批判です。

 

ボディコピーに目をやると、「行動する一人ひとりこそが偉い。リーダーシップなど期待する方がバカ。」コピーライターが書き殴ったような体温を感じます。

「さあ、今日も元気に戦おう。」さすがに、これ以上経済を止めるわけにはいきませんから、サスティナブル(持続可能)な戦い方を見つけるしかありません。

 

ビジュアルは正体不明、匿名のアーティスト、バンクシーによる「花束を投げる男」

先日はロンドンの地下鉄車両に作品を描いて(清掃員に間違って消されて)「落書きといっしょ、迷惑系YouTuberみたい」と話題になっていました。

 

今回の広告、閣僚や政府関係者はどんな気持ちで見るんでしょう。日経新聞の全面広告、見開き30段ですから、嫌でも目に入ります。

憤るのか「もう政府はあてにできないから、市民が中心になって戦おうぜ」のメッセージに、むしろ安堵するのか。興味深いところです。