“自分ごと”じゃないことを、わたしたちはいったいどこまで想像できるんでしょう?

今回紹介するのは、本日の朝日新聞朝刊に掲載された、ヘアケア製品ブランド「PANTENE(パンテーン)」の新聞広告です。

 

 

「男と女、どっちで就活したらいいんだろう。」「髪だけは、嘘をつけなかった。」

「髪を切ることは、ずっと大切にしてきたプライドまで切ることになるから。」当事者じゃないと出てこない、なんとも切ない言葉が並びます。

 

就活なんて、ただでも大変なのに。トランスジェンダーの方は、自分のアイデンティティまで曲げなきゃいけない。そんな想像を絶するプレッシャーがかかるんですね…

少なからず、就活生は自分を偽るもんでしょうが、ちょっと次元が違うように思います。

 

 

「多様性を認めよう、誰もが生きやすい世の中にしよう。」

口で言うのは簡単です。いまの時代、異を唱える人もいないでしょう。でも、現実はまだまだ苦しんでいる、葛藤している人がたくさんいる。就活に限った話じゃありません。

 

でも、こうやって言い続けるしかないんですよね。ボディブローのように効いてくるのを信じて。

考えてみれば、みんなどこかでマイノリティです。自分の中の「少数派」な部分と照らし合わせれば、LGBTQの問題も、少しは“自分ごと”として捉えられるかもしれません。

 

キャッチコピーは「この髪が私です。」ハッシュタグが「#PrideHair」

前回のタグは「#この髪どうしてダメですか」その前が「自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?」髪型の民主化を考える、パンテーンです。