“自分ごと”じゃないことを、わたしたちはいったいどこまで想像できるんでしょう?
今回紹介するのは、本日の朝日新聞朝刊に掲載された、ヘアケア製品ブランド「PANTENE(パンテーン)」の新聞広告です。
「男と女、どっちで就活したらいいんだろう。」「髪だけは、嘘をつけなかった。」
「髪を切ることは、ずっと大切にしてきたプライドまで切ることになるから。」当事者じゃないと出てこない、なんとも切ない言葉が並びます。
就活なんて、ただでも大変なのに。トランスジェンダーの方は、自分のアイデンティティまで曲げなきゃいけない。そんな想像を絶するプレッシャーがかかるんですね…
少なからず、就活生は自分を偽るもんでしょうが、ちょっと次元が違うように思います。
パンテーン新聞広告「この髪が私です。」
日本の全人口の8.9パーセントは、LGBTQだそうです。この数字は、左ききやAB型とほぼ同じだとか。誰もが、何かの分野ではマイノリティ(社会的少数者)。そこに、LGBTQを理解するヒントがありそうです。#PrideHair https://t.co/MMvVMwDbLN
— ことばと広告 (@kotobatoad) September 30, 2020
「多様性を認めよう、誰もが生きやすい世の中にしよう。」
口で言うのは簡単です。いまの時代、異を唱える人もいないでしょう。でも、現実はまだまだ苦しんでいる、葛藤している人がたくさんいる。就活に限った話じゃありません。
でも、こうやって言い続けるしかないんですよね。ボディブローのように効いてくるのを信じて。
考えてみれば、みんなどこかでマイノリティです。自分の中の「少数派」な部分と照らし合わせれば、LGBTQの問題も、少しは“自分ごと”として捉えられるかもしれません。
キャッチコピーは「この髪が私です。」ハッシュタグが「#PrideHair」
前回のタグは「#この髪どうしてダメですか」その前が「自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?」髪型の民主化を考える、パンテーンです。
実は87%の先生も、「時代に合わせて髪型に関する校則は変わっていくべきだ」と思っていました。新学期、新年号の前に、現役生も卒業生も、ずっと疑問に思ってきた髪にまつわる学校校則のホンネ。みんなでぶっちゃけてみませんか。
合言葉は #この髪どうしてダメですか #HairWeGo pic.twitter.com/mf191UWFys— パンテーン (@PanteneJapan) March 17, 2019
就活の髪型どうあるべき? #1000人の就活生のホンネ から見えてきたのは、就活ヘアに対する息苦しさ。今日をきっかけにひっつめ髪をほどいた就職活動がこの国の当たり前になりますように #就活をもっと自由に #HairWeGo #内定式https://t.co/NTv2xxO4oa pic.twitter.com/nYHlT8vZMu
— パンテーン (@PanteneJapan) September 30, 2018