今日は、強く刺さるコピーを書くコツをご紹介します。
よく言われることなので、知っている方も多いでしょう。それは「一人に向けて書く」ということです。さっそく、見ていきましょう。
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みんなに言うと、誰にも伝わらない
あなたはコピーを書くとき、誰に向けて書いていますか?あるいは、誰を思い浮かべていますか?
もし、ターゲット全体に向けて書いているなら、誰にも届かないコピーになっている可能性が高いです。
たとえば、渋谷のスクランブル交差点。群衆に向かって「そこのあなた!」と叫んで、誰か立ち止まるでしょうか?
きっと「なんか言ってるな~」と思うだけです。誰も自分のことだとは思わず、気にも留めないでしょう。
では「そこのメガネをかけたあなた!」なら、どうでしょう?メガネをかけた人は、一瞬「ん、オレのことかな?」となりそうです。
「そこの黄色いシャツの、メガネをかけたあなた!」なら、かなりピンポイントですね。該当する人は、きっと振り向くでしょう。
コピーもこれと同じです。消費者や読者に、”自分ごと”と思ってもらうのが大事です。
「あー、これオレのことだ」「ワタシに役立つことかも」こう思われて、はじめてコピーは機能します。
なんとなくみんなに言っているのは、実は誰にも言っていないのと同じなんです。
具体的な人物像を、思い浮かべる
では、どうしたら一人に向けて、刺さるコピーが書けるでしょう?
それには、なるべく具体的な人物像を思い浮かべることです。たとえば、Uターン就活生向けサービスのコピーを書くとします。ターゲットを想像すると…
- 山形から大学で東京に出てきて、武蔵小金井のアパートに一人暮らし。家賃は6万7000円、仕送りは7万円。居酒屋と家庭教師のバイトを掛け持ちしている。
- あまり顔を出せないけど、一応フットサルのサークルに入ってる。彼女はなし。
- 来年は就活だけど、映画『何者』は、なんとなく怖くて観なかった。何をしたいのか、正直わからない。親は山形に帰ってきて、公務員になると思っている。
- Facebookは、たまに覗くけど距離を置いている。Twitterでつぶやくほうが好き。
- 趣味はゲームで、ポケGOはわりとやった。今メインなのはスイッチのゼルダ。アイドルは乃木坂46が好きだけど、最近は欅坂46も気になる。
と、こんな具合です(実際は、もっと具体的にやります)。
どうでしょう、ぼんやりとターゲットを意識するよりも、書けそうな気がしませんか?この設定をマーケティング用語で、ペルソナと言います。
作家さんが、小説にリアリティや深みを出すために、登場人物の設定をこまかく書いたりしますよね。あれと同じです。イラストも描けば、よりリアルにイメージできそうですね。
慣れるまでは大変かもしれませんが、これによってコピーの到達度が変わってきます。難しい場合は、家族や友達など、ターゲットに近い知り合いを思い浮かべるのも有効です。
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まとめ
コピーはみんなにではなく、一人に向けて書こうというお話でした。
「あまり絞ると、他の人に届かなくなるんじゃ…」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。一人にグッと刺さるってことは、他の人にも刺さるってことです。
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