36名の方が亡くなり、33名の方が重軽傷を負った京都アニメーション放火事件。まだ記憶も生々しい、戦後最悪の殺人事件です。

あれから、一年。今日の京都新聞の朝刊に、こんな全面記事が掲載されました。

 

 

大見出しには「生きた証し、ここに」

京都新聞では、「エンドロールの輝き」として連載記事を掲載。36人のアニメーターの足跡を辿っていたんですね。36の数字からは、うかがい知ることのできない特別な物語。

 

紙面中央には、それぞれのアニメーターのイラストや言葉。そして、その下には「けいおん!」「聲の形」といった、京アニ作品の年譜とキービジュアルが並びます。

少し引いて見ると、そこに浮かび上がるのは一輪の花。

 

 

志半ばにして、突然に、理不尽に命を奪われたクリエイターの無念さやいかに。親御さんや家族の悲しみやいかに。後遺症に苦しむ方も、少なくないはずです。

国内はもちろん、京アニには海外のファンも多く、事件後たくさんのメッセージが寄せられたと聞きます。きっと一周忌の今日も、世界中で哀悼の想いが捧げられることでしょう。

 

アニメを通じて世の中に、夢や希望、生きる喜びを届けたアニメーターたち。その彼らが、なぜ命を落とさなければならなかったのか。

この問いに、答えは見つかりません。わたしたちが納得できる理由など、あるはずがないのだから。ただ、無常の鐘が、祇園祭のない京都の街に響き渡ります。合掌。