今日は、エピソードを二つご紹介します。どちらも、コピーライターという仕事とは何かを教えてくれます。
就職/転職活動に疲れて挫けそうな方、コピーライターになろうか迷っている方、きっと勇気づけられますよ。
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ホームレスに、紳士が贈った言葉
とても有名なエピソードなので、聞いたことがある方も多いでしょう。わたしは、宣伝会議のコピーライター養成講座で聞きました。
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道端にホームレスの男性が座っています。男性の顔にはサングラス、足もとのボードにはこう書かれています。「わたしは盲目です。」
ボードの横には缶が置かれていますが、ほとんどお金は入っていません。通行人は、男性を横目に通り過ぎて行くだけです。
そこへ一人の紳士が現れ、ボードに何かを書き加えて、去っていきました。
しばらくすると、缶にお金が入りはじめました。温かい言葉をかけてくれる人もいます。不思議に思ったホームレスは尋ねます。
「ありがとうございます。ところで、このボードには何が書かれているのですか?」お金をくれた人は、答えました。
「春なのに、わたしは盲目です。」
そう、紳士は「春なのに」という言葉を付け加えていたのです。これは、まさにコピーライティングです。
「春なのに」というワンワードで、通行人に「こんな彩り豊かな季節に…」と想像させたのです。言葉で商品やサービスの価値を高めることを表した、印象深いエピソードです。
仲畑貴志さんの会社の入社試験
「遠い町から東京駅に着いたおじいさんが、電話で国会議事堂への行き方を訪ねてきた。さて、どう答える?」
コピーライターの神様と称される、仲畑貴志さんの会社の入社試験です。おじいさんは公衆電話から掛けてきているのでしょう。さて、あなたならどう答えますか?
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丁寧に道順を教える。駅の係員さんに尋ねてもらう。いろいろ考えられそうですね。もう、近所の交番に行くことを勧めるという手もあるでしょう。
これは、仲畑さんの著書『みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。』に出てくるエピソードです。
ここで全文を紹介することはできませんが、どこまでおじいさんの気持ちになって考えられるか、それがコピーライターにとっていかに大切かが語られています。
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興味がある方は、ぜひ読んでみてください(広告コーナーがある、少し大きめの本屋さんなら置いています)。このエピソードのタイトルには、こう書かれています。
表現力の差は、他者の思いを想い、想い至る力の差。
出典:仲畑貴志『みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。』宣伝会議
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まとめ
コピーライターの仕事とは何か?を教えてくれるエピソードでした。
言葉で、商品やサービスの価値を高める。どう伝えるかを、受け手の気持ちになってとことん考える。どちらも、コピーライターという仕事の本質を表しています。
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