今日のテーマは、コピーとデザインです。コピーに限らず、言葉とデザインと言ってもいいですね。

みなさんは、広告やWebにおいて、本当に重要なのはどっちだと思いますか?ちょっと大きなテーマですが、今日はこれについて考えてみましょう。

 

突き詰めれば、重要なのは言葉

先に結論を言いますが、本当に重要なのは言葉です。

デザインも同じぐらい重要ですが、どちらかと言われれば、言葉のほうが大事です。こういった場合は、極論で考えてみましょう。

 

  • すごくいいデザインだけど、何を言ってるのかわからない。中身がない広告やWeb
  • デザインはダサいけど、言いたいことはわかる。なるほどと思わせる広告やWeb

 

どちらが機能すると思いますか?きっと、多くの方が後者だと答えるでしょう。

そう、前者は部屋にポスターとして飾るならいいですが、広告としての価値はありません。Webなら、じーっと眺めている分にはいいですが、そんな人はまずいないでしょう。

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CMだって同じです。映像が美しく、カット割りが斬新なだけでは、人の心は動きません。人は、セリフやストーリーといった”言葉”からメッセージを感じ取るのです。

広告やWebは、売る/情報を伝えるという目的を持ったメディアです。

極論、メッセージを言葉だけで表現することはできますが、余程商品にブランド力がない限り、デザインだけで表現することは難しいでしょう。

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もちろん、デザインも大事

 

最初に書いた通り、この話は極論です。もちろん、デザインもとても大事です。

どれだけいいことが書いてあっても、情報構造がおかしいデザインだったら、まず読まれないでしょう。

実際、Webサイトを開いて、デザインの酷さに一瞬でページを閉じることはよくあります。デザインは、情報の伝わりやすさや信頼性に大きく関わっていますからね。

何よりわたしは、デザインが好きです。どれだけ座り心地のいい椅子でも、あまりにもダサかったら買いません。

 

では、なぜあえて「言葉のほうが大事」と言ったか?それは、わたし自身が広告やWebを作ってきて、何度か迷うことがあったからです。

「なんだかんだ言って、デザインが良ければいいんじゃないか…」「人は見た目が9割って言うし、広告やWebもそういうとこがあるんじゃないか…」

特に駆け出しの頃は、そんな風に思うこともありました。

 

見た目というのは、わかりやすいインパクトがありますからね。人はどうしても、美しいものやかわいいものに、目を奪われます。

広告業界には、パッと目を引く「3B」って言葉もあるくらいです。Beauty(美人)、Baby(赤ちゃん)、Beast(動物)です。

きっと書けないから、弱気になっていたんですね。でも、今ははっきりわかります。広告やWebにおいて、人を動かすのはデザインではなく言葉です。

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まとめ

デザインは大事、でも言葉はもっと大事というお話でした。

あなたもコピーライターになって、弱気になることがあるかもしれません。そんなときは、今日の話を思い出してください。

 

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