今日は、久しぶりに仕事のエピソードです。コピーライターって大変で、特になりたての頃はバタバタですが、もちろん楽しいこともあります。

 

第3位 発行部数10万部!気分は編集者!?

これは、フリーペーパーのお仕事です。

フリーペーパーの平均発行部数がどれくらいかはわかりませんが、当時の私にとって10万部は、驚きの数字でした。単純計算ですが、自分の書いた記事を10万人が目にするわけですからね。

しかも、この仕事では特集記事の企画を任されていました。特集ってその号の顔ですからね。フリーペーパーのおもしろさを左右します。

 

自分でタイトルを決めて、デザインのディレクションをして、イラストも発注してました。イラストの仕事もここで覚えましたね。うん、やっぱり気分は編集者でした。編集者兼ライターって感じです。

この記事は地方都市で配っていたんで、出張取材も行きました。

当時はほとんど、泊りの出張へ行く機会がなかったので、会社の経費で新幹線乗って、ご飯食べて、ホテルに泊まってるだけで、「あー、会社員してるな」って思ったもんです(笑)

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第2位 自分のコピーで、勝負をかける代理店

これは、コンペの仕事でした。

コンペとは、クライアントが「この商品の広告宣伝を考えてください。一番いい会社さんにお願いします」と、広告代理店などに声をかけることです。で、提案内容や見積もりによって、勝ち負けが決まります。

広告制作会社には、広告代理店からコンペの協力依頼が来ます。いっしょにタッグを組んで、コンペに勝とうよということですね。

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その商品は、日本全国に普及させたいサービスだったので、結構力が入ってました。CM、新聞、交通広告、ポスター、パンフレット、Webなど、あらゆるメディアに展開した制作物を作ります。で、そのキャッチコピーをわたしが考えました。

持っていきましたよ、代理店へ。A4用紙に何枚もキャッチコピーを書いて、会議室に貼り出しました。それを、代理店の方とみんなで眺めるわけです。

緊張しましたね。今でもそうですが、自分の書いたコピーをまじまじと見られるのなんて、素っ裸を見られるようなもんです。

で、一本のコピーが代理店のクリエイティブディレクターの目に留まって「これいいですね」となり、みんなも「うん、感じでてますね」と賛同してもらって、めでたく採用です。

 

その日から、さっき挙げた複数のメディアに、デザイナー総出でコピーを展開させます。企画コンセプトに近いコピーだったので、そのコピーをもとにビジュアルのアイデアも練りました。

自分が捻り出した言葉で、たくさんの大人が動く、代理店が勝負をかける。幼心に(?)なんだか感動しました。

残念ながらコンペで落ちたので、世には出ませんでしたが、思い出に残る仕事です。

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第1位 ただの映画好きから、映像の監督へ

このサイトでも何度か書いてますが、これは印象深い仕事ですね。

最初は、絵コンテ(ムービーのストーリーをコマ漫画のように描いたもの)から入りました。絵コンテには、ナレーションが書かれてますからね。これは、間違いなくコピーライターの仕事です。

でも、映画が好きだったからでしょう。程なく、ロケハン・撮影・編集・音入れ・プレゼンと、全体をディレクションするようになりました。

協力してもらった映像制作会社の方から、たまに監督って呼ばれましたが、まんざらでもなかったです(笑)

 

どんなストーリーにして、どこで撮影して、どんなモデルさんを使って、どこを切ってどうつなぐかは、わたし次第です(もちろん、要所要所でクライアントに確認します)。

映像が好きってだけで、こんな仕事が回ってくるのは、広告制作会社のおもしろさでしょうね。

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当時、会社が映像制作をやり始めたばかりだったと思います。最初こそ、上司に付いて覚えましたが、3作目からはもう一人で動いてました。

運もよかったと思います。コピーライターの枠を超えて、随分いろんなことを勉強させてもらいました。

 

自分の書いたナレーション原稿を、プロの声優さんが読む。それに、もう少しゆっくりとか、ここはもう少し情感たっぷりにとか指示を出す。夢中でやってるんで、休日出勤もまったく気になりません。

何より思い出に残っているのが、ムービーの最終試写です。試写後、クライアントがものすごく気に入ってくれて、ハグされました。

「あー、一生懸命やってよかったな」と心底思いました。クリエイターにとって、これ以上の喜びは、ちょっとないんじゃないかと思います。

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まとめ

というわけで、自慢話でした(笑)

みなさんもコピーライターになれば、本当にいろんな仕事ができます。ぜひ、夢を叶えて「あー、この仕事をしててよかった」と思えるような経験をしてください。

 

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