サッカー日本代表が決勝トーナメント進出を決めました。終盤はボールを回して、「セネガルが点を入れないこと」に賭ける。モヤモヤした方も多いでしょう。

たしかに、現地へ行ってこの一戦のみ観戦した方を思うと複雑です。意見が分かれるのも当然でしょう。選手もチームも、誰一人として本意ではないはず。

わたしは、ツイッターかどこかの記事で見かけた「日本代表もこんな泥臭い勝ち方ができるようになったんだ…」というコメントが印象に残りました。

 

言わずもがな、「勝つ」ことは、勝負やビジネスの世界において重要です。「プロセスも大事」「負ける美学も」と言いますが、それも最上位に勝利があってこそです。

クライアントはビジネスを成功させてほしいから広告を打つんです。それを、わたしたち広告屋は全力でサポートする。それが仕事ですから。

「よくやってくれるけど、ビジネスには弱い」「気持ちいいクリエイティブなんだけど、なんだか効かない」そんなクリエイターに未来はありません。

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これは転職活動も同じです。たいていの場合、席は一つです。転職活動とはいわば「たった一つの席を巡って、求職者が勝敗を争うシビアなゲーム」です。

勝ったものはそのポストに座り、描いたクリエイター人生がはじまります(もちろん相応の苦労はありますが)。負けたものは、また他の席を争うゲームに参加します。

そう、転職で人生は大きく変わるんです。取り組む仕事、一緒に働くクリエイター&クライアント、場合によっては人生のパートナーと出会うこともあるでしょう。

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人間万事塞翁が馬」ですから、何がどうなって人生どっちに転ぶかはわかりません。ただ、「ここぞ!」という場面では、リスクを取ってでも勝負を仕掛けなければいけません。

具体的には、ビビッとくる求人を見つけたとき。仕事なら、自分のキャリアを大きく飛躍させるプロジェクトなどが目の前にある時です。

そのとき「いや、まだ辞める踏ん切りがついてないし、義理もあるから…」「今、抱えている案件が他にもたくさんあって…」と尻込みしてる場合ではありません。

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いい風はそんなに長くは吹きません。ぼやぼやしてると、チャンスは逃げます。転職でもコンペ(競合する会社と受注をかけて競うこと)でも、2位には何の意味もありません。

3位に大差をつけての2位も、100位も、「採用されない」という点ではまったく同じなんです。だからどれだけ泥臭くても、ジタバタ足掻いてでも勝ちましょう。

西野さんはブーイングも、敗退した場合に巻き起こるであろう批判も、全部引き受ける覚悟で賭けに出ました。彼は本物の勝負師であり、リーダーです。

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