若いうちに身に付けておきたいシリーズ、第二弾です。第一弾は、「若いうちに絶対に身に付けておきたい、仕事におけるスピード感とは?」でしたね。

今回は、「一回やってみる」です。バシッと決まるいい言葉が見つかりませんでした(笑)。あえて言うなら、フットワークの軽さでしょうか。どういうことか、見ていきましょう。

 

興味ないことでもやってみる

コピーライターをやっていて、怖いのは視野が狭くなることです。

視野が狭くなると、自分の考えで頭がガチガチになって、物事を柔らかく捉えられなくなります。人の気持ちを思うのが仕事のコピーライターで、これはマズいです。

では、視野を広くするにはどうするか?手っ取り早いのは、「興味のないことでも、一回手を出してみる」です。「興味のないことにこそ」と言ってもいい。

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たとえば、あなたが漫画好きだとしましょう。あまり詳しくないですが、『あさひなぐ』とか『ちはやふる』とか、部活青春系を好んで読んでいるとします。

でも、たまには『進撃の巨人』とか『キングダム』など、ちょっと毛色の違う作品も読んでみましょうってことです。

すると、また違った世界が広がります。あなたが読まない類の漫画を、熱狂して読んでいる人がいるんです。

 

しかも、あれだけのヒット作です。そこには必ず、大衆を惹きつける魅力があります。何がそんなにおもしろいんだろうと、仕掛けや工夫を探りながら読むのもいいですね。

1巻を読んでも、あなたには刺さらないかもしれない。ならそこで、止めればいいだけです。「だいたいわかった。こういうのが受けるんだ」と、得るものは確実にありますよ。

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自分の外側にある膜を押し広げよう

 

これは、何も漫画だけに限った話ではありません。日々の生活も同じです。

学生で言えば、毎日同じルートで学校へ行って、だいたい同じ仲間と話して、慣れたバイトへ行って、決まったyoutubeのチャンネルを観て、寝る。

それが生活と言えばそうですが、それではあなたの思考がなかなかアップデートされません。新しい養分を採り入れましょう。意図的にあなたの脳を刺激して、解放しましょう。

 

あまり興味のない遊びでも、誘われたら乗ってみましょう。ボルダリングしながら、「あ~、腕がきついよりも何よりも、高いのが怖い!」って発見があるかもしれません。

普段出会わない人と接して、「えっ、こんな考え方する人もいるんだ!?」と目からウロコが落ちるかもしれない。そこから、恋が生まれるかもしれない。

恋が生まれたら、普段は580円のA定食でも、記念日には1万円のコース料理を食べてみましょう。味はもちろん、サービスがどう違うのか観察してみましょう。

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何より、あなたはまだ若い。もし、学生なら時間だけは山ほどある。社会人だとしてもまだ若い。30代くらいまでは、まだまだ貪欲に自分の世界を広げていく年齢です。

もちろん、40オーバーでも広げていけますよ。クロージングを考えるなんてまだ早い。ただ、歳をとれば残り時間との戦いもあります。

ある程度、自分が向かうべき方向や為すべきことを定めて、パワーを集中したくなります。守るべきものや価値観もそろそろ定まってくるでしょう。

 

でも、あなたはまだ若い。価値観なんてあってないようなものくらいに捉えましょう。

自分の殻を破るとなると大変だけど、自分の外側にある膜を、内側から「えいっ、えいっ」と押して広げるくらいならできそうな気がしませんか?

どこまで広げられるか、それがあなたの世界です。それが、あなたのコピーライティングの引き出しになり、その掛け合わせで新しいアイデアが生まれます。

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まとめ

食わず嫌いはコピーライターの敵!若いうちは、何でも一回試してみよう。興味ないことでもやってみて、自分の外側にある膜を押し広げようという話でした。

あの宮崎駿監督も、ジブリの若いスタッフを嘆いていました。「みんな、朝起きて会社へ来て、帰りにビデオを借りて、家帰ってそれ観てるんです。その往復なんですよ…」と。

それ以上の言及はありませんでしたが、きっと同じようなことが言いたかったんじゃないかと思います(すみません、おこがましいにも程がありました)。

 

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